1. HOME
  2. ブログ
  3. 駄菓子屋の思い出 その1

駄菓子屋の思い出 その1

くじ引きの秘密

小学生のころ近所に駄菓子屋があって、当時のお金で5円、10円持っていれば色々なものが買える駄菓子屋に行くのが、楽しみのひとつでした。
私は5円でサイコロ模様の紙箱に入ったサイコロあめ(キャラメルが2個入ったもの)が好きでよく買いに行ったことを覚えています。

一番駄菓子屋の思い出として残っているのは、壁にぶら下げてあった「くじ引き」でした。

そのくじ引きは厚紙で作られており、厚紙の下半分には中が見えない小さな小袋がたくさん貼ってあり、厚紙の上半分には景品のおもちゃなどが中が見えるように張ってありました。
5円払って厚紙から小袋を剥して中を開けると、甘納豆と共に1等2等…ハズレなどと書かれた紙が入っていて、その景品が当たるのです。
甘納豆といってもほんのひと口分しか入っていないのですが、私はその甘納豆の味がとても好きでよく買っていました。
でも子供心にも一等が欲しくていつも買っていると、小袋が貼ってある四隅の4か所には一等券やなにか良いものが入っているということを、経験と感覚で知るようになりました。
20円持っていき、四隅の4か所を買って剥せば、1等券、2等券、よいおもちゃ券を独占できるのです。
秘密を知られた駄菓子屋のおばあさんは「四隅は取るんじゃないよ!!」と私のことを怒るのでした。

良い景品がなくなると誰もそのクジを買わなくなるので「いいね、アンタ!」と睨まれましたが、子供のことですから、また駄菓子屋に行っては良い景品を取っておばあさんに睨まれるのでした。

関連記事