牛島神社の秋祭り
「懐かしいお祭りの話」
私が小学生のころのお話です。
毎年9月14日から15日は言問橋のたもとの牛島神社の秋祭りでした。
各町内にお神輿が3台あって、大人神輿、中学小学生神輿、子ども神輿の3種です。
私が担いだのは子ども神輿で、お神輿を担いで町内を歩くと色々な店でお菓子とか果物とかいろいろなものが貰えるので、子ども神輿を担いでいる子供はみんな自分の袋を持ち歩き、その中にお菓子などを入れて歩いたものです。
一番記憶に残っているのは、今まで見たこともないような巨大な梨を貰った時のことです。
子供の両手に余るほどのずっしりと重い梨で、その大きさと甘さに驚きながら食べた思い出があります。
4年に一度「本祭り」があって、大きな通りに見渡す限りの神輿が並ぶのです。だいたい50台以上はあったと思います。それが合図とともに一斉に動き出す壮観さは子供心にも「すごいな~」と感動して見ていたものです。
けれども祭りが終わってしまうと急に辺りの様子が変わり、神輿も倉庫に仕舞われてしまいます。それが寂しくて、私と幼馴染の友達の悪ガキ二人で神輿をもって逃げ回ったことがありました。
子ども神輿といってもけっこう重く、ふつうは何人かで担ぐものなのですが、火事場の馬鹿力というのでしょうか、神輿の前と後ろを二人でもって逃げ回り、大人に捕まってさんざん怒られた記憶があります。
子供心にも「祭りのあとは寂しいもんだなあ~」と思ったものです。