螺鈿職人のつぶやき
はじめに
こんにちは。澤井工房代表の澤井正道と申します。
私は東京の、今スカイツリーが立っている小道を少し奥へ進んだところで生まれ育ちました。中学を卒業してから小江戸と呼ばれる埼玉県川越市でかんざし職人として修業を重ねた後、今は妻のふるさと岩手県で店舗兼工房を構え、かんざし職人時代の技術を活かしながら日々螺鈿の製作に励んでいます。
螺鈿や漆の話はこれまで全国の百貨店催事の際に、お客様と直接お話をしてきましたので、ここでは私が職人になるまでの子供時代の思い出話から、なぜ職人を目指したのかということ、修業中だった昭和という時代の背景や、私自身の想いやこだわりなどを聞いていただければと思っています。
製作の合間に更新するためスローペースですが、昭和を生きてきた「一人の職人のつぶやき」として聞いていただければありがたいです。
螺鈿 澤井工房 代表 澤井正道
目 次
■ 浅草 仲見世の裏通りの話 忘れられない思い出の光景と味 2023.07.15公開
■ 不忍池の思い出 私が小学校の5~6年生頃の話です 2023.07.19公開
■ 東京タワーの話 幼馴染の友達と東京タワーを目指しました 2023.07.20公開
■ 駄菓子屋の思い出 くじ引きの秘密 2023.08.01公開
■ 小学校の時の町内会行事 昔ながらの町内会行事 2023.08.09
■ 牛島神社の秋祭り 懐かしいお祭りの話 2023.08.17
■ 心に残る美しい風景 小学校時代の思い出 2023.09.15
■ 危ない浜遊び 幼馴染のシーちゃんとの思い出 2023.10.05
■ 駄菓子屋の思い出その2 子供のころの懐かしい味 2023.11.08
■ 銭湯は冬の社交場 冬の思い出 2023.11.12
■ 中学の時の立石の思い出 本当に懐かしい場所 2023.11.28
■ 寺島の思い出 夕暮れとドラム缶 2023.12.04
■ かんざしとの出会い 機械加工の基礎を学んだアルバイト 2023.12.18
■ かんざし工房の移転 職人としての迷い 2023.12.29
■ 再び工芸の道へ 自分の選んだ道で生きていく決意 2024.1.15
■ 技法の話1 手切りの糸鋸技法 2024.1.30
■ 技法の話2 彫りについて 2024.2.14
■ かんざしの発展と、その時代 華やかだった1980年代 2024.3.1
■ かんざしの販売と美容室まわり お客様の声を聞くということ 2024.3.17
■ 人生の分岐点 ものづくりへの遠い道のり 2024.4.2
■ 三陸の海と山の贈り物 水道の道からの再出発 2024.4.16
■ 人生の楽園 宝くじに当たったような話 2024.5.2
■ 東日本大震災 突然の出来事 2024.5.15
■ 先の見えない日々 再びの出発 2024.6.1
■ コロナの残したもの 再び一歩ずつ 2024.06.22